off vocal 06
off vocal 集
ブーメラン
誰かの邪魔なんてしたくないし されたくもないけど 勝手な独り言だと思って 笑って許してね ……なんて どうせ誰も聞いちゃいないから 実質ゼロカロリー ああ嘘ですごめんなさい叩かないで なんでもするから 猫も杓子も素知らぬ顔して ハートぐるぐる渡し渡されて もう少し躍らせてよ 返し損ねたこのブーメラン 歩きたいなら歩けばいいさ 休みたいなら休めばいいさ それだけのこと 難しくない 簡単に言ってくれるなよ 遊びたいなら遊べばいいさ 眠りたいなら眠ればいいさ わがままになれ 流れを変えろ なるようにしかならないことだらけだ 些細な言葉の羅列に 一喜一憂したりして 鏡に向かって呟く呪文は とうに期限切れ ……なんて スワイプする間に消えちゃうから ぎっしりエゴパーティー ああ嘘ですごめんなさい流さないで 今すぐ消すから 何もかもが懐かしい夜でも 星を返してよとか言わないで 時代は変わりゆくもの あれもしかしてこれブーメラン? 進みたいなら進めばいいさ 止まりたいなら止まればいいさ お手上げだって うるさくたって ワンチャン狙って腕比べ 歌いたいなら歌えばいいさ 叫びたいなら叫べばいいさ 浅はかになれ 抱え込むなよ 約束しよう 新しい朝焼けに 言いたいことを言っているんだ みんなだって思っているんだ ハードルばっかり高くなっちゃって いちぬけた すべてのことは決まっていて 運命は変えられないなら やりたいことに逆らっちゃうとかできっこないから 意味も理由も今は決めないで 心ころころ転がる気持ちで 君が僕にくれたもの 返しそびれたこのブーメラン 書き散らしたチラシの裏側 走り出した期待と裏腹 それでもいいや 楽しみたいや 散々な結果が待っていても 歩きたいなら歩けばいいさ 休みたいなら休めばいいさ それだけのこと 難しくない 簡単に言ってくれるなよ 遊びたいなら遊べばいいさ 眠りたいなら眠ればいいさ わがままになれ 流れを変えろ なるようにしかならないことだらけだ なるようになれ 果報は寝て待つんだ
ただ世界が終わるときは
いつだって怖いよ ゼロじゃない明日に震えて 傷だらけのままで確かめ続けている 欠片を紡いだ 不格好な歌は 僕にしか歌えない ……こともないかな 笑ったり泣いたり 忙しい毎日 回り道 どこまで行っても ただ世界が終わるときは あなたが笑っていますように 言いたかった 言えなかった ことさえ迷わず言えますように 今だってつらいよ 聞きたくない声に怯えて 偽りないものを求めてしまっている 言葉を集めた ちぐはぐな詩は 誰にも伝わらない ……こともないかな 上ったり下ったり 騒がしい毎日 世界一 大人げなくても ただ世界が終わるのなら あなたの隣にいられますように 嬉しいこと 悲しいこと 跡形もないものになってしまうなら 今だけでいいから それだけでいいから 灯りを消して おやすみなさい あなたの隣で眠れますように 光が差して 花が咲いて あたたかい気持ちになれますように ただ世界が終わるときは あなたが笑っていますように 言いたかった 言えなかった ことさえ迷わず言えますように ただ世界が終わるときは
ひとりたび
小さな身体で どこまでも行こう 見たいものを見て 聞きたいことを聞こう 帽子をかぶって 四つ葉のクローバー お守りにしてさ そろそろ出かけよう いつか きっと 帰ってくるから 写真を撮って お土産を持って 道端に咲いた 花の匂いとか 時代に流れる 風を感じてこう いつか きっと 思い出してほしい きままにさすらう 今日もひとりたび アルバムを開いて 懐かしいって笑って 忘れてしまうまで いつか きっと 帰ってくるから 写真を撮って お土産を持って いつか きっと 思い出してほしい きままにさすらう 今日もひとりたび 果てのない道を 今日もひとりたび 小さな身体で どこまでも行こう 見たいものを見に 聞きたいことを聞きに
コイントス
綺麗なままじゃいられない 正しいまま生きられない 明るさを求めるなら 暗さだって認めてよ ああ 気がつかないSOS 洗濯機の中の枕 回って 回って 全部洗い流して コイントス 明日のことはわからないけど 今日までなんとかやってきたんだ きっと そうきっと それだけで十分すぎてしまう コイントス やり直しだって何度だって 交差点の上の上の上を見よう 決めているのなら どちらが表でも 汚れ続ける右手と 傷だらけの左手は 誰のことも救えない 誰も僕を救えない ああ いたずらに時は過ぎる ゲシュタルト崩壊寸前 回して 回して 先駆者にならなくちゃ コイントス 大丈夫だって言ってほしい 本物にはなれなくてもいいや もっと そうもっと 今だけを感じられたらいいや コイントス 体当たりだって砕けたって 物語の次の次の次を読もう 決めているはずさ どちらが裏でも コイントス アイスクリームが溶けてしまう 物足りないのなら延長して ずっと そうずっと 続いていったらいいな コイントス 明日のことはわからないけど 今日までなんとかやってきたんだ きっと そうきっと それだけで十分すぎてしまう コイントス やり直しだって何度だって 交差点の上の上の上を見ていよう 決めたんだ どちらが表でも
Steak
さあ火蓋は切られた 決戦の合図 掛け声とともに 箸をとれ さあ恐れることなく 勝利を掴み取れ 雄叫びを上げろ 勇ましく 大地を踏み締める 大空を仰ぐ 今はただ前へ 燃える火へ 溢れる息吹きを感じて 流れる鼓動を称えて さあ退路は断たれた 接戦の末に 高く掲げた 旗を見よ さあ案ずることなく 歓びを味わえ 咀嚼し飲み込め 深くまで 歴史を繰り返す 言の葉を紡ぐ 今はただ次へ 火照る身へ 溢れる息吹きを感じて 流れる鼓動を称えて 溢れる息吹きを感じて 流れる鼓動を称えて
しるし
空より高くへ浮かんでいっても 海より深くへ沈んでいっても 誰にも覆せはしないわ 覆させないわ 戸惑いさえ力に変えてよ 不器用な手足を許してよ ため息の数が増えていくわ 増えていってしまうわ あなたが思っているより 私は強くないの だから今日を忘れないように 印を刻んでいくの 例えば私が居なくなって 全てを失う時が来ても あなたが覚えていてくれるなら 私は消えないわ あなたが思っているより 私は強くないの だから今日を忘れないように 印を刻んでいくの 例えば私が居なくなって 全てを失う時が来ても あなたが覚えていてくれるなら 私は消えないわ 私は消えないわ
宴
弾ける炭酸 空の色 朝顔開く 入道雲 縁側風鈴 りんご飴 快晴のち打ち上げ花火 こちらと思えばまたあちら 夕焼け小焼けでまた明日 このまま続いていく気がした 31日の絵日記 いつの日かまた会えるのかな 歌えや歌え 今宵は宴 踊れや踊れ さあ輪になって ひやむぎそうめん 蝉時雨 轟く雷 通り雨 燃える空焼け ラジオ体操 海釣り川釣り 虫相撲 いつの日も思い出せるかな 歌えや歌え 今宵は宴 踊れや踊れ さあ輪になって なりふり構わず 太鼓に合わせて 見様見真似でいいから 瞬く間に時は過ぎ 時代や景色が変わっても 何度何度でも逢えるんだ いつの日も思い出せるから いつまでも思い出せるから 歌えや歌え 今宵は宴 踊れや踊れ さあ輪になって いつでも会えるよ
青すぎる青
明るい歌を歌って お得意のギターで 僕の心を照らして 溶かして 綺麗な音を奏でて 理由は聞かないで 青すぎる青に包まれたいだけなんだ 染めて これからもずっと笑い合える気がしているよ そんなことあるはずないなんて言わせないでよ 優しい歌を歌って 僕だけに聴かせて 君だけの声に埋もれてたいだけなんだ 染めて いつの日かきっと笑って話せる日が来るよ そんなこと考えたいわけじゃないはずなのに 君がいるから 君といるから 青すぎるから 貸して 見てて これからもずっと笑い合える気がしているよ そんなことあるはずないなんて 言ってよ いつの日かきっと笑って話せる日が来るから そんなこと考えたいわけ ないじゃん 明るい歌を歌って お得意のギターで 僕の心を照らして 溶かして
帰ろうよ
街は夕暮れ 茜色の空を眺めて家路につく 大人になって見上げたときも 同じ色に見えるのかな さようなら また明日ね 離れるふたつの影 今日の夕飯は何だろう スキップしながら 寄り道はせずに 今日の夕飯は何だろう 帰ろうよ 我が家へ 時は気紛れ 分かれ道の先は見えなくてもいいから 大人になって見上げたときも 同じ色に見えますように ただいま おかえりなさい おいしい匂いがする 今日の夕飯は何だろう お腹が空いたな 足早で歩く 今日の夕飯は何だろう 帰ろうよ 我が家へ 今日の夕飯は何だろう 並んだお皿に夢を浮かべた 今日の夕飯は何だろう 帰ろうよ 今日の夕飯は何だろう お腹が空いたよ 寄り道はしないで 今日の夕飯は何だろう 帰ろうよ 我が家へ
叶うなら
あなたのいない明日なんて消えちゃえばいいのに そんなこと今は思わない思いたくない そうやって理由を作って動けなくなるのに 今日もまた糸を絡めて解けなくなっていく 願いが叶うなら ひとつ叶うなら こんな私を許してください あなたがあなたでいてくれるなら 私は何にも要らなかったはずなのに ああ気づいてしまった あなたに愛してほしいと あなたに会えない夜なんて来なければいいのに そんなこと今は言わない言いたくない そうやって繰り返したって良くなるわけじゃないのに 今日もただ指を絡めて眠りを待っている これまでの私を これからの私を どうか無意味だと言わないでください あなたがあなたでいてくれるなら 私はなんにも欲しくなかったはずなのに ああ気づいてしまった あなたで満たして欲しいと これからも私は この先も私はたくさんの間違いをするけれど 願いが叶うなら ひとつ叶うならどうか微笑み続けてください あなたはあなたでいてほしいのに どうしてこんなに苦しくなるの あなたがあなたでいてくれるなら 私は何にも要らなかったはずなのに ああ気づいてしまった あなたに愛していてほしいと